2021年度に開館予定の大阪中之島美術館の開館プレイベントとして企画された展覧会で,同館の新収蔵品であるニューヨーク在住のアーティスト,サラ・モリスによる映像作品《サクラ》が開館に先駆けて特別に公開された。
《サクラ》は大阪の春の姿と都市の暮らしの中に見える様々な色合いと風土を収めた約50分の映像作品である。
ピンクをキーカラーに,チラシではズラし折りにすることで一見最低限の情報が見えている状態でありながら,展開していくことで徐々に情報が表れてくる奥行きのある構成とした。
会場で配布されたリーフレットでは,抽象性と具体性が混在しながら切り替わっていく映像作品のキャプチャを,リズム感を持って不均質に配置した。